新年ご挨拶

自分の住みたいところ

 

新年明けまして おめでとうございます。  私は二歳から西東京市に住み始めた。

今、町並みは大きく変わっている。  西東京市には、日本で一番最初に建設された

「ひばりが丘団地」がある。

築五十年 を経て団地は建替わり、その周りは戸建ての住宅が取り囲んでいる。

その戸建て住宅 も概観が似ていて、おっちょこちょいの私などすぐに家を間違えてしまう。

テレビを見ると、歌手の名前がわからない。私には皆同じ人に見えてしまう。

何処 へ行っても同じショッピングセンターやコンビニが目に入り、

今私はどこにいるのか と思う。

人は生を受けた時は、一糸まとわず皆同じである。食事、排泄、お風呂・・・

生活す べてに人の力を借りて育つ。

だから『人』という字はお互いに支えあっている。年を 重ねるに従いその人の個性、

好みが養われ、一人の『人となり』が造られていくので はないだろうか。

私は他人から見れば変わり者で、かなり欠点もある。これは、私の生い立ちと私自 身の

選択から生まれたものである。これからは自分で物事を決めながら進んでいかな ければ

ならない。

某介護専門誌の巻頭に、葉祥明さんの詩を見つけた。

「自分の人生に 責任を持ちなさい  自分の人生を 人任せにしないで

自分自身で 生きるのです」

私はこの詩を読んで、改めて自分自身を振り返ってみた。

ご縁あって五十名の利用者さんと九十六名の職員がグリーンロードで生活してい る。

利用者さんも、職員も、それぞれ好みも考え方も違うが、誰も個人のそれを否定 できないし、

否定してはいけない。どちらの立場にあっても、ひとりの『人』とし て、お互いの生き方を

尊重しなければいけないと思う。

人を敬い、人に感謝し、人と共に過ごしていける場所・・・ そんな場所を私は求めている。

施設長 松岡 裕子